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連休明けの不登校について

5月の連休が明けました。例年、この時期は不登校が増えやすい時期です。進級進学就職した人たちも、いわゆる「五月病」やそれを引きずる「六月病」になりやすい時期です。

 

この時期、わが子が「行きたくない」といった言葉を発すると、何をどうするという対処法ばかり考えてしまうかもしれませんが、「行きたくないことって、あるよねえ」という考えに立っていただけたら、と思います。なぜなら、「そんな甘えたことを言うな!」などと行きたくない気持ごと否定しますと、ぎゃくに「所属先からも家庭からも孤立した状態」になってしまいます。

 

今の時代ですと、「そんなの行かなきゃいいじゃないか」と言い放てる不登校に理解のある親御さんもいらっしゃると思いますが、子どもは子どもで、「学校への思い残し」がないとも限りません。たとえば「親しい友人」や「片思いの相手」や「自信の源になっていた部活や科目」などがあれば、不登校を決断しにくいかもしれません。

 

ですから、なおさら、行くの行かないのの前に、「人間、状況次第で行きたくないことがある」ということをまず理解しながら、不登校を決断しにくい状況があっても、その難しさに直面する子どもの気持ちに目を向けていただきたいと思います。けっして弱虫なわけではありません。親の教えを守っているからこそ、そうなっているのかもしれませんし。

 

このような時期は、「これぞ人生における学び」の真っ最中であるともいえます。順風満帆といかない状況の中で味方を得て孤立しないようにし、諸条件を踏まえて自ら決断しながら進んでいくということは、いずれどこかで役立つでしょう。ですから、親としても焦る姿を見せるより、考える機会を尊重する姿勢を見せていただきたいと思います。

 

実際、不登校経験が問題というよりも、その前後でこじらせてしまうことが問題なのです。家族や他人を信用できずに孤立したり、人間不信によって就労不安がひどくなったりするほうが大きな問題です。そうしたポイントがわかってくれば、不登校をチャンスとすることができます。

 

また、不登校となるとすぐにフリースクールに所属させ人間関係を、とお考えになる方も多いのですが、アメリカなどではフリースクールよりも、ホームスクーリングを選択するケースのほうが多く、日本でも不登校のうち、在宅のほうがフリースクール在籍者よりも多いのです。

 

他者との人間関係は、即どこかに所属させることを狙えばいいというわけでもなく、子どもの反応次第ではそれ以前にするべきことがあります。とくに、不登校前後では「親との信頼関係」が、のちのち大きな意味をもってきます。子どもがのちに大きなチャレンジを決断する前夜に「あの、ちょっといいかな」といった親への相談や宣言があることが多いからです。

 

ついつい、長期不登校を認めるべきかとか、早く所属先を探さねばとか、学力が落ちないようになどと焦るところかもしれませんが、ここは、子ども側の視点に立ちつつ、親子の変わらぬ信頼関係を強固にすることを優先していただきたいと願っております。お子さんにとっては、非常に深刻な局面であることでしょうから、親の動向はよくよく見られているはずです。付け焼刃的な優しさではなく、孤独に追い込まないぞという気概を見せてあげてください。

 

不登校の親御さんの多くが初期に心配しがちな「人間関係」「基礎学力」「進路」「健康」「生活習慣」「就労」なども、結局は、この身近な人への信頼感が大きな基礎となっていくわけです。不登校をするといかにも不利なように見えますが、実際は「不登校を契機として子どもの自他に対する信頼感が大きく損なわれたこと」が不利を招いているわけです。信頼関係に基礎を置く限り、不登校はチャンスとなりえます。GOOD LUCK!

 

スタッフ 矢嶋康平

2018年05月07日

コンサルテーション募集再開

申込多数のため募集を停止していた「ホームシューレ・コンサルテーション」ですが、

5月分の予約受付を開始いたしました。

2018年04月20日